MCX514-高機能 4軸モーションコントロールIC

MCX514
MCX514は上位CPUと8ビット、16ビットバスおよびI2Cシリアルインターフェイスバスで接続し、パルス列のサーボモータ、ステッピングモータを各軸独立の位置決め制御、 または速度制御ができる4軸モーションコントロールICです。
4軸中任意の2軸、3軸または4軸を選択して直線補間、円弧補間、ヘリカル補間、ビットパターン補間、連続補間を行うことができます。
また、MCX514を複数チップ連結して多軸直線補間が行えます。
本ICは、速度倍率(レンジ)設定をなくし、1ppsから最高8Mppsまでのドライブ速度を1pps単位で自由に出力することが可能です。










2軸/3軸/4軸直線補間
CW/CCW円弧補間
ビットパターン補間
ヘリカル補間 New!
補間の短軸パルス均一モード New!
2軸高精度線速一定モード New!
  マルチチップ補間
速度レンジフリー
非対称台形加減速の自動減速
放物線S字/台形加減速駆動
自動原点出し
スプリットパルス機能
  I2Cシリアルインターフェイスバス New!
同期動作 各軸4セット
タイマー 各軸1個
最高ドライブ速度:8Mpps
パッケージ:144ピンQFP
電源電圧:3.3V±10%








補間機能

新たな補間機能追加し、より使い易く、より多彩な補間を実現できます。

 
ヘリカル補間
従来の直線・円弧補間に加え、XY平面における円弧補間ドライブに同期して他の軸を移動させるヘリカル補間ドライブの実行が可能です。左図は複数回転の例を示しています。
     
  連続補間8段プリバッファ
高速の連続補間ドライブに対応するために、各セグメントの終点データを蓄える8段のプリバッファレジスタを備えています。左図のSeg3のような短いセグメントが存在しても、Seg3を含む8個のセグメントの平均移動時間が次セグメント位置データセット時間より長ければ連続補間を行うことができます。
     
  マルチチップ補間
複数のMCX514を連結して、5軸以上の多軸直線補間を行うことができます。

        

I2Cシリアルインターフェイスバス

上位CPUとの接続に従来の8ビットデータバス、16ビットデータバスの他にI2Cシリアルインターフェイスバスを備えています。同一バス上に、MCX514を最大8個まで接続可能です。

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速度レンジフリー

速度レンジフリー機能を搭載。MCX514の出力速度範囲である1ppsから8Mppsまで、1pps単位で全ての速度を設定することが出来ます。

従来の速度倍率を用いた速度設定の場合、
・ 低速の細かな速度設定のため、速度倍率を小さく設定 → 高速度のドライブに移行できない
・ 高速度ドライブを行うため、速度倍率を大きく設定 → 細かなドライブ速度設定が出来ない
という制約がありました。
本ICは速度レンジフリーでこのような不便さを解消し、ドライブ中に1pps、2ppsのような低速から1Mppsのような高速パルスへダイレクトに速度変更をさせることが可能です。

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同期動作

同期動作は、ある指定の起動要因が発生したら、ある指定の動作を連携して行なう機能です。CPUが介在することなく行うことができるので、指定の動作を高速に精度よく行うことができます。

同期動作は各軸4セット設定可能です。同期動作1セットは、指定の1つの起動要因と指定の1つの動作で構成されます。 起動要因として、指定位置通過、ドライブ開始・終了、外部からの入力信号の立ち上がり・立ち下がり、内蔵タイマーのタイムアップなど15種類が用意されています。
また、動作として、ドライブ開始・停止、現在位置カウンタ値の多目的レジスタへのセーブ、ドライブ速度書込み、など28種類が用意されています。
同期動作を複数セット利用することで、より多くのアプリケーションが実現できます。
 ドライブ中に指定の位置を通過時、外部信号を出力。
 ドライブ中に外部信号入力時、現在位置を所定のレジスタにセーブ。
 ドライブ中に指定位置から外部にスプリットパルスをN個出力。
など


スプリットパルス出力

ドライブ中にスプリットパルスを出力させる機能です。
軸移動と同期を取りながら決められた間隔で種々の動作を行わせるときに使用します。
スプリット長、パルス幅、パルス数を設定することができ、同期動作と組み合わせ、指定の位置からスプリットパルスを開始/停止や、外部信号入力でスプリット長やパルス幅の変更などを行うことができます。
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